是枝裕和の年収が低ぎてwww作品の特徴がダメなのか…

「是枝裕和の年収が低いって本当?」
「是枝裕和って人気の監督だしさすがに高収入でしょ…」
「是枝監督の作品の特徴は?」

映画『万引き家族』や『そして父になる』で脚光を浴び、世界的に注目されている映画監督の是枝裕和さん。

人気監督だけあって年収がどれくらいあるのか気になりますよね?

映画業界の年収はピンキリだともいいますし、いったいどれほど稼げているのでしょうか?

そこで、この記事では是枝裕和さん自身はもちろん、映画業界の年収事情、是枝監督の作品の特徴についても解説していきます。

是枝裕和の年収、作風に興味がある方は是非みて下さい!

是枝裕和の年収は映画業界の中でも低い?!

年収を語る是枝裕和

映画監督・是枝裕和さんの年収は、実は映画業界の中でも低い額だといわれています。

「あんなに数々の賞を獲得してきたのに?!」と思う方も多いでしょう。ちなみに、是枝裕和さんが獲得した賞は以下の通りです。

・カンヌ国際映画祭 パルム・ドール(2018年『万引き家族』)
・カンヌ国際映画祭 審査員賞(2013年『そして父になる』)
・カンヌ国際映画祭 エキュメニカル審査員賞(2022年『ベイビー・ブローカー』)
・ヴェネツィア国際映画祭 ロベール・ブレッソン賞(2022年)
・ロサンゼルス映画批評家協会賞 外国語映画賞(2018年『万引き家族』)
・ロサンゼルス映画批評家協会賞セザール賞 外国映画賞(2018年『万引き家族』)
・日本アカデミー賞 最優秀監督賞(2015年『海街diary』)(2017年『三度目の殺人』)(2018年『万引き家族』)
・ブルーリボン賞 作品賞(2004年『誰も知らない』)
・ブルーリボン賞 監督賞(2008年『歩いても歩いても』)
・サン・セバスティアン国際映画祭 最優秀脚本賞(2011年『奇跡』)

これでもまだ一部分ですが、是枝裕和さんがかなり多くの賞を獲得してきたことがわかりますね!それでも映画業界の平均年収といわれる400万円を下回る年収だといわれています。

映画業界は年収300万円未満が多い

実は、映画業界の年収は300万円未満がほとんどです。是枝裕和さんも所属する映画業界支援団体『日本版CNC設立を求める会』によれば、2019年の興行収入は過去最高の2600億円だったものの、業界人の年収は300万円を切る結果になったといいます。

映画業界の年収

映画製作に携わる人のほとんどはフリーランスが7.5割を占めており、その中でも6割以上は契約書をもらわずに働いているそうですよ!若手が定着しないといわれる事情はこのあたりにありそうですよね。

映画監督は低収入・長時間労働で過酷!

映画監督の仕事は低収入から抜け出せず、さらに1日の睡眠時間が4時間から6時間という人が大半だという映画業界は、かなり過酷な現場ですよね!映画に対する熱意が相当ないと務まらない仕事だといえます。大変ですよね!

是枝裕和『ベイビー・ブローカー』受賞式

海外の映画業界は、1日8時間と休日2日が約束されているそうです。

フリーランスが蔓延っている日本とは大違いですよね!しかし、映画監督らは海外のような働き方が良いこともわかっています。妥協できないクオリティに時間を費やすからこそ、是枝裕和さんのような素敵な作品が仕上がるんですね!

是枝裕和の作品の特徴は?

そんな是枝裕和監督の作品の特徴はどのようなものなのでしょうか?

是枝裕和映画といえば『家族』

映画を語る是枝裕和

是枝裕和さんの映画作品といえば、大きなテーマに『家族』があります。心に訴えかけるようなリアリティ溢れる作品たちは、その多くに『家族』という存在を絡めています。

アクション映画のスピード感や迫力あるCGなどは一切なく、人間らしさを鮮明に映し出していますよね!

演技ではなく素の表情を引き出すために、プロ演者ではなく素人を起用したこともあったといいます。細部にこだわるからこそ、繊細な人間味を伝えられるのでしょう。

是枝裕和さんの作品は考えさせられますし、心にグッときますよね!撮影では、口でシーン内容を事細かに伝えるのではなく、大枠だけ言葉にして後は自由に動いてもらうという手法をとっているそうです。繊細な心の動きを映せるよう、工夫されているんですね!

撮影前日に脚本を手直し?

是枝裕和さんは、よく撮影前日にも脚本を手直しするといいます。また、撮影前にはキャスト同士で打ち解けられるよう、共同作業をさせることもあるといいます。その様子を撮影していることもあるそうですよ!

例えば、映画『万引き家族』では、キャスト同士の仲を深めるために「海で遊んできてください」という指示のもと一応撮影していた場面が実際に使われています。

是枝裕和『万引き家族』

思いがけず良いシーンが撮れるかもしれないと、どの瞬間も見逃さないこだわりが伝わりますね!後の良いシーンにも繋がりますし、アイスブレイクを念の為撮影しておくという手段は、よく考え抜かれた作戦だと思います。

フィルム使用で映像美

こだわりの目が強い是枝裕和

是枝裕和さんの映画は、フィルムを使用した美しい映像も特徴的です。

デジタルで撮影したシーンも、後からフィルム風で出力しているそうです!映像の色味にかなりのこだわりが感じられます。是枝裕和さんの作品に欠かせない演者の表情は、フィルムを使用するからこそ抜群の美しさと繊細さを映し出しているのでしょう。

是枝裕和の撮影風景

是枝裕和さんがよく表現する日常のリアリティと節々に見られる美しさは、フィルムの活きの良さがよく反映しているものだと思います。落ち着く、またはどこか懐かしい雰囲気があります!

普段よく目にしているような親近感を感じやすくなるため、より良く人間味が伝わる作品となるのでしょう。

是枝裕和の年収と作品の特徴について

ここまで是枝裕和さんと映画業界の年収、また作品の特徴について解説してきました。

思っていたよりも是枝裕和さんの年収が低く、映画業界も厳しい状態にあることがわかりました。まさか年収が300万円を下回る職業だとは思いませんでしたね!

未来に目を向ける是枝裕和

また、是枝作品の特徴といえば、フィルムによって映し出される美しい映像で鮮明に描かれる家族愛だということもわかりました。

どれも家族に関するリアリティがよく追求されていますし、心に訴えかけてくる演出が本当に得意な映画監督ですよね!その多面的な表現は、いくつもの賞を獲得するのに相応しいものだといえます。

今後も、映画業界は厳しい道を辿るのでしょうか。是枝裕和さんの今後の活躍もまた気になるところですね!ぜひこの記事を参考に、今後の是枝裕和さんや映画業界に注目してみてください。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。